ITエンジニアは、長時間労働・技術の陳腐化・未経験からの参入ハードルで後悔しやすいと言われています。
この記事では、経済産業省の調査・賃金構造基本統計調査・X投稿の傾向分析をもとに、「ITエンジニアはやめとけ」と言われる理由を判断材料として整理しました。
こういう人にはやめとけ
学習を継続する習慣がない人。残業や納期プレッシャーに強いストレスを感じる人。未経験からスクールに高額投資して短期回収を見込んでいる人。
こういう人なら検討余地あり
技術を学ぶこと自体が苦にならない人。IT人材不足の追い風を活かして転職市場での選択肢を広げたい人。
ITエンジニアをやめとけと言われる理由
「ITエンジニア やめとけ」と検索する人が多い背景には、業界特有の構造的な要因があります。ここでは主な理由を整理します。
理由1:技術の変化が速く学習が止められない
X投稿の傾向分析について
検索期間:直近6か月 / 検索式:ITエンジニア (やめとけ OR 後悔 OR つらい OR きつい OR 辞めたい OR 食えない OR 役に立たない OR 意味ない) / 取得件数:100件 / リポスト・重複除外済み / 1投稿に複数ラベル付与あり
ITエンジニアの仕事は、プログラミング言語・フレームワーク・クラウド技術など、数年単位で主流が入れ替わります。業務時間外にも学習を続けなければ、市場価値が下がるリスクがあるのが実情です。
直近6か月のX投稿を確認すると、「意味ない」が100件中7件(7.0%)と最も多く、資格取得やスキル習得のコストパフォーマンスに疑問を持つ声が目立ちました。
理由2:未経験からの転職は想像以上に厳しい
Googleサジェストには「未経験 ITエンジニア やめとけ」が出現しています。プログラミングスクールの費用は20〜80万円が相場で、独学でも半年〜2年の学習期間が必要です。
X投稿では「後悔」が100件中5件(5.0%)確認されており、未経験から転職したものの理想と現実のギャップに苦しむ声が見られました。スクールを卒業しても即戦力にはなりにくく、入社後にさらに学習が求められます。
理由3:労働時間が長くなりやすい
X投稿では「きつい」が100件中6件(6.0%)、「つらい」が3件(3.0%)と、業務負荷の高さを訴える声が確認されました。
システム開発には納期があり、リリース直前やトラブル対応時には残業が増えやすい構造です。特にSES(客先常駐)や受託開発の現場では、プロジェクトの繁閑差が大きく、体力的・精神的に消耗しやすい傾向があります。
理由4:年収は高いが地域差・企業差が大きい
賃金構造基本統計調査(令和5年)と経済産業省調査によると、ITエンジニアの平均年収は約550万円です。ただし東京で約580万円、大阪で約520万円、地方では約450万円と、地域によって100万円以上の開きがあります。
| 職種 | 平均年収 | 備考 |
|---|---|---|
| ITエンジニア(全体平均) | 約550万円 | 正社員平均月収約38.6万円 |
| SE(システムエンジニア) | 約550万円 | ITエンジニアの中核職種 |
| 社内SE | 約500万円 | 自社システム担当で残業少なめ |
| インフラエンジニア | 約530万円 | サーバー・ネットワーク管理 |
「ITエンジニアは高収入」というイメージが先行しがちですが、SES企業やテスト専任の現場では年収400万円前後にとどまるケースもあります。企業選びで収入に大きな差が出る職種です。
理由5:フリーランスは不安定さがつきまとう
Googleサジェストには「ITエンジニア フリーランス やめとけ」も出現しています。フリーランスは高単価を得られる可能性がある一方、案件の途切れ・社会保険の自己負担・営業コストなど、会社員にはない負担が発生します。
X投稿でも「やめとけ」が100件中2件(2.0%)確認されており、安易なフリーランス転向への警鐘が見られました。十分な実務経験と人脈がない状態でのフリーランス転向はリスクが高いと言えます。
ITエンジニアで後悔しやすい人の特徴
どんな職業にも向き・不向きがあります。以下の特徴に当てはまる人は、ITエンジニアとして後悔しやすい傾向があります。
学習を続ける習慣がないタイプ。技術の変化が速いIT業界では、業務外の学習が半ば前提になっています。学ぶこと自体にストレスを感じる人は、数年で市場価値が下がりやすくなります。
「高収入」のイメージだけで選ぶタイプ。平均年収約550万円は全職種の中では高い水準ですが、地域や企業によって大きく異なります。年収だけを動機にすると、現場の業務負荷とのギャップに苦しみやすくなります。
未経験からの短期回収を期待するタイプ。スクール費用20〜80万円を投じても、入社直後は年収300万円台からのスタートになることがあります。投資回収に時間がかかる点を理解しておく必要があります。
納期プレッシャーに弱いタイプ。X投稿では「きつい」「つらい」の声が合わせて9件(9.0%)確認されています。プロジェクトの繁忙期に長時間労働が続く環境に耐えられない人は、心身を消耗しやすい職種です。
ITエンジニアをやめとけチェックリスト
以下の項目に当てはまるかチェックしてみてください。
| チェック項目 | Yes / No |
|---|---|
| 業務時間外に技術の勉強をする習慣がない | □ |
| スクール費用(20〜80万円)を1〜2年で回収したい | □ |
| 納期に追われる働き方は避けたい | □ |
| 地方在住で年収550万円以上を初期から期待している | □ |
| PCに向かう長時間のデスクワークが苦痛に感じる | □ |
3つ以上当てはまるなら、慎重に検討した方がよいかもしれません。逆に当てはまらない項目が多い場合は、ITエンジニアの働き方が合っている可能性があります。
それでもITエンジニアを目指すなら確認したいこと
「やめとけ」の理由を把握したうえで、それでもITエンジニアを目指す場合に確認しておきたいポイントを整理します。
IT人材不足の追い風を理解しているか。経済産業省の調査では、IT人材不足が今後さらに深刻化すると予測されています。需要が増加傾向にあることは、転職市場での選択肢が広がるという意味でプラス材料です。ただし、需要が多い=待遇が良いとは限らない点は注意が必要です。
企業の種類(自社開発・SES・受託)による待遇差を把握しているか。同じITエンジニアでも、自社開発企業と客先常駐(SES)では年収・労働環境・成長機会に大きな差があります。転職先の事業形態を事前に確認することが重要です。
独学かスクールか、学習ルートを比較したか。独学なら費用はほぼゼロですが時間がかかります。スクールは20〜80万円の投資が必要ですが、学習効率やポートフォリオ作成のサポートを受けられます。自分の状況に合ったルートを選ぶことが後悔を減らすポイントです。
まとめ
ITエンジニアが「やめとけ」と言われる主な理由は、技術変化の速さに伴う継続学習の負担、未経験からの参入ハードルとスクール費用の回収、プロジェクトの繁忙期における長時間労働の3点に集約されます。
一方で、経済産業省がIT人材不足の深刻化を指摘しているように、需要そのものは増加傾向にあります。「やめとけかどうか」は学習を続けられるかどうかと、企業選びの精度で答えが大きく変わります。
判断に迷ったら、まずチェックリストで自分の優先順位を確認してみてください。
この記事のデータソース:
- 経済産業省調査 / 賃金構造基本統計調査 令和5年
- X(旧Twitter)投稿の傾向分析 [検索語: ITエンジニア (やめとけ OR 後悔 OR つらい OR きつい OR 辞めたい OR 食えない OR 役に立たない OR 意味ない) / 期間: 直近6か月 / 件数: 100件]
- 最終更新日: 2026-03-30

